最近増加しているEDとは?

投稿日: 作成者: GRyur7uK
処方された薬

ひと昔前、EDは中年男性特有の症状とされていました。しかし近年20歳代にもかかわらず、EDとなってしまう男性は少なくありません。

EDとは「Erectile Dysfunction」の略であり、「勃起機能の低下」を指します。わかりやすく言いうと、性行為するのに十分な勃起が得られなかったり、維持できなかったりする状態が続くことです。

≪参照≫EDとは【浜松町第一クリニック】

EDは3段階に分けて考えます。

  1. 軽度型ED
  2. 中等度ED(たまに勃起でき、性交できる)
  3. 完全ED

中等度EDと完全ED、2つを併せると全国におよそ1,400万人もの患者がいるといわれています。

勃起するのってなぜ?

ペニスは性的な刺激を受けると、神経を通して脳に伝達されます。脳から陰茎に勃起の信号が送られ、陰茎海綿体に血液がながれこむと膨張して硬くなります。この状態を勃起といいます。(詳しくは↓をご覧ください)参照:勃起の仕組み|EDとは【浜松町第一クリニック】

EDの原因

通常であれば上記のような刺激が加われば勃起し、性行為が可能な状態になります。しかし、何らかの原因によって神経と血管の動きが妨げられると勃起不全となりEDになります。

原因として挙げられるのは

  • 加齢劣化による原因
  • 糖尿病や高血圧症などの生活習慣病による原因
  • 神経疾患ストレスなど心理的・精神疾患的な要素による心因性原因
  • それに伴う抗うつ剤や降圧剤などの薬品の副作用
  • 外部手術の影響

などがあるとされています。

心因性EDの特徴

20歳代に多いとされている心因性原因のEDの特徴として、勃起に関する神経や血管などに器質的な障害は見当たらない一方で、性行為への不安、パートナーとの緊張関係などに原因があるとされています。またEDはうつ症状と高い相関関係にあること、心的外傷ストレスによってEDの発現率が高まることも知られています。

EDの症状

陰茎が十分に勃起して硬くならない、挿入できない、性交途中で勃起が中断するなど、勃起が起こらないケースはもちろん、不十分な硬さや勃起状態が維持できないなど、満足な性交が行えるだけの状態が維持できないものがEDに該当します。また、EDによって精神的な影響が出るケースも少なくありません。

EDの治療

現在EDがよくなる目的としては、パートナーや患者の希望を聞きどのような関係性を作るかということですが、医学的見地からはED治療の方針が定まっています。

EDの治療方針とは

日本性機能学会・日本泌尿器学会編集のED診察ガイドライン第3版によると、現在は勃起を促進するPDE5阻害薬の内服が第1選択の治療法となっています。

ED治療薬の種類と原因別の治療方法

日本では、現在バイアグラ、レビトラ、シアリスの3つの薬が使用可能で、国内外で十分な有効性・安全性が取れています。心因性EDに対しては、カウンセリングによる助言・指導などの心理療法も併せて実施するほか、漢方薬や抗うつ剤などを併用することもあります。また、PED5阻害剤が効かない患者には、陰圧式勃起補助器具を使用する治療などが行われています。