仙台銘菓「まころん」を味わおう
フランスを代表する西洋菓子といえば、卵白とアーモンドをふんだんに使った「マカロン」が有名ですが、仙台銘菓には「まころん」というマカロンをベースにした焼き菓子が存在します。本家のマカロンに負けないふんわりとした食感と、落花生の香りが魅力的な逸品です。
江戸末期に日本に伝来したマカロンは、国民の舌に馴染むような味ではなく、人気も今一つでした。そこで、アーモンドの代わりに、馴染み深い落花生を用いて、日本人向けにアレンジしたのが、まころんの誕生秘話です。全国で販売されるまころんの中でも、仙台で作られるまころんはとくに有名です。県内でも広く普及し、宮城県民の心をがっちりつかんで離しません。
まころんの作り方
まころんは、鶏卵に砂糖や粉末状にした落花生を加えて成形し、オーブンで焼き上げて作るシンプルなお菓子ですが、そのシンプルさゆえにアレンジも豊富です。こと仙台では、伝統的な落花生の風味に加えて、ごまや黒糖、チョコレートなどを加えたまころんも売られ、人気を博しています。